2020年9月09日(水)UP マーケティング

コロナがもたらす医薬品マーケティングへの影響

~新型コロナウィルスの医薬品マーケティング活動への影響について~ 第1回

2020年は後に振り返った時に、大きな転換点として歴史に残るのでしょうか?


日本で活動する製薬企業が長らく続けてきた医薬情報担当者(以下MR)による医薬情報活動は、ご存知のように新型コロナウィルスの影響を受けて事実上、ほとんど停止状態が続いています。MR諸氏の中には、担当している医師のメールアドレスや携帯の番号などを以前より入手していて、情報提供活動を継続できているという優秀な人もきっといることでしょう。


しかし、ちょっと待って欲しいのです。どんなに優秀なMRといえど、担当する医療従事者全員の連絡先を把握できているケースは、ほぼ無いのではないでしょうか。また、直接面談して伝えたり収集したりする時に比較して、その情報量や質の差を感じていることでしょう。
さらに課題となるのは、薬機法68条やGVPなどの関連省令に定められている有害事象など自社医薬品の使用状況を収集することがはるかに困難なことです。


また、MRの活動をプランするマーケティング部門への影響も計り知れません。すでにMRの訪問活動を前提としないContengency Plan(代替案)を策定し、e-matketingを中心としたいわゆるPlan Bを展開していることと思いますが、そもそもMR活動を前提としないブランドプランを策定する意義は果たしてあるでしょうか?
そもそもブランドプランは何のために策定するのでしょうか?
私の考える答えは「それでもプランは必要だが、コンテンツは従来とは異なる」というものです。


その理由は、「ブランドプランとは、担当する製品の市場価値を最大化するための方策(戦略や戦術)をまとめ、売り上げやシェアなどの業績目標を達成させるための作戦計画書として、機能すべきもの」からです。
この考えは、コマーシャル部門に属する多くの方々に賛同を得ることと思っています。ではプランの読み手つまり実践する担当として今まで最も重要なStake HolderだったMRが、その対象としての位置付けが異なるであろうブランドプランは果たしてどのような内容を持つべきなのでしょうか?


ここで考えるべきは、営業に向けてだけのプランではなく、ブランド価値を増大させることをコミットする包括的なブランドプランとして上層部に対して提示した計画の主体となる実行者は果たして誰を規定すべきなのでしょうか?ということだと考えます。


それは、e-marketingなどのコンテンツを作成する部門(代理店を含む)なのでしょうか?ブランドマネージャーを始めとする本社部門なのでしょうか?今まで以上にブランドプランの完成度が問われる時代に突入したと言えるのかもしれません。


さて、皆さんはどのようにお考えですか?






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コラム筆者紹介

講師紹介

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講師名 末延 成彦
所属 元外資系製薬企業 マーケティンググループマネージャー
略歴 10年超のMR経験を経て、複数の外資・内資製薬企業のマーケティング部門にてジャンルの異なる疾患領域の製品マーケティング業務を担当。 プロダクトマネージャーやグループマネージャーとして新製品の発売や適応追加などを数多く経験。2018年11月より個人でマーケティングコンサルタントとして活動し、現在に至る。信条は、医薬品の価値最大化を通じた患者さんと医療の発展への貢献の追求。
コラム 医薬品プロダクトマネージャーの育成を考える

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